[ ルシ ]

2022年03月03日
この間投稿したはつみ5000円札うんぬん記事に関連して、はつみの後日談妄想を追記。

寅之進が明治9年に出版する「初桜月伝」について脳内妄想をついったに吐き出したので、録しておく(笑)


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ちなみに、はつみの世界線での未来での様子とかも少しだけ妄想している(笑
寅之進が幕末時代につけていた『忠櫻録』という日記をもとに明治4年から9年までかけて『かぐやの君ー初桜月伝ー』というはつみの伝記を作るのだけど(ギリギリ木戸の手元へ間に合った形)その間寅之進は(お万里と)あちこち旅をして取材をする。
 この時、安政6年の土佐で坂本栄が隠したはつみの『現代の荷物』を発見するに至る。殆どボロボロになっていたけど、大学の学生証(プラスチックIDカード)がはつみの顔写真と共に発掘され、見た事も無い物体に寅之進とお万里は戦慄する。でも寅之進は永福寺事件からずっと感じていた、途方もなく特別な何かにようやく理解が追い付いたというか、正確に理解は出来ていないけれど、はつみがやっぱり『かぐや姫だった』いう事は確信し、そして誰一人本当の彼女の事を知らない中でどれだけ深くどうしようもない孤独感を抱えていたんだろう…と慮り、膝から崩れ落ちて涙する。

 今はつみは他の男性と幸せになろうとしているし、この秘密を今更持ち帰り敢えて傷口を広げようとする必要はないと思い至り、土佐から船で大阪へ向かう途中の海に『遺物』を全て投げ入れ昇華させる。…が、はつみの顔写真が克明に記載されているIDカードだけは捨てられず震えていると、お万里がそっと寄り添って寅之進の想いや迷いを全肯定してあげる。寅之進はIDカードを生涯大切に持ちながらも、理解を示してくれたお万里とようやく自分が幸せになる道を歩み始める。
 IDカードは寅之進亡きあとお万里が持っていたが、最終的には京料亭の白蓮にしまい込まれそのまま時が経過する。

 今現代に至りSDGsが声高に叫ばれる頃、はつみが女性初の外交官なのではないかという話題が歴オタの中で話題となる。はつみの事は有名な志士達の歴史を紐解いていく中であちこちにみられたが、何をやった人物なのかはあまり知られていなかった。サトウや、日記の公表が昭和半ばと比較的
遅かった小松の事を調べた人は、それぞれの日記から様々なはつみの足跡を辿る事ができた。
 はつみが話題になった事で、はつみと寅之進の恩恵で今現代に至るまで経営が続いていた白蓮(料理処)がはつみに関する「謎めいた」伝記と遺物を公開。寅之進の日記『忠櫻録』と彼が作成した『輝夜之君 初桜月伝』と、IDカード…。
 幕末におけるはつみの異質すぎる言動と共に、この謎のオーパーツとも言えるIDカードの出現により『初の女性外交官かも知れない桜川はつみはタイムトラベラー説』が沸騰(笑)…したら面白いなぁって(笑)

 あと、高杉が熱烈にはつみを詠んだ句も数本あるので、これについてもめっちゃ議論されたりw(※記事の下部に追記あり)


 ちなみに京白蓮から開示された初桜月伝はやっぱり時代的なアレコレがあったり(旧幕府軍に関する情報、例えば懇意にしていた新選組の沖田や試衛館面々などは戦後感情の関係などで新政府側から添削が入った。はつみが一時的に外国事務局御用掛などに起用されたり公式の認可が下りた形で女性初の英国留学を成した件など、その存在は異例中の異例であった為、もともと保守派であった大久保や岩倉などが特に目を光らせていた。)何よりはつみが『こんな恥ずかしいのはダメ!』と言ってかなり添削された末に出版されたもの。
 でも実は、添削する前の本書(赤裸々に全てをできるだけ忠実に書いたもの)つまりプロトタイプの初桜月伝が、死去する前の木戸のもとに届いていた。
 木戸も(幾松と結婚してるけど)寅之進の伝記の完成版を是非一読したいと言ってくれていて、しかし木戸の容態が良くない。かつ西南戦争の気運高まる時期だった事もあって、寅之進は書籍化急いでいた。執筆が終わり寝込みがちな木戸へ添削前の本書を送って、木戸だけがこの『完全』な本を手にしていた。

 これが今現代となり桜川はつみという女性外交官について話題になった所で白蓮が『初桜月伝と謎のID』を公開→木戸関係から『もしかしてウチにあるこれって輝夜之君初桜月伝のプロトタイプか?若干中身が違うんだが?』って感じで公開。このプロトタイプから、幕末に名を上げる薩長土肥の志士達と英国通訳官達がはつみと交流し、あまつさえ恋愛絡みまで匂う事が知れ渡る…(笑)

はつみの子孫はこの時代では脚本家になっていて、その謎と波乱に満ちた人生が大河ドラマに……!そして5000円札に!←イマココ追加w
という妄想でした(笑)


歴史っぽいこと言ってるだけで歴史とは一切関係ないからね!(笑)



※追記※
はつみは帰国後横濱で幼児青少年向けの英会話塾を開設するのだけど(主なパトロンは小松だけど、小松亡きあとも所縁のある人達が支援してくれてる。横濱の地域福祉、日本在中の外国人ファミリーへのボランティアも含め、英国公使館・領事館とも深く関わりをもつ)、この時いろいろある。小松がはつみに熱心だったからその意図を汲んで関わってくれていた大久保あたりは、関わるとはいえ厳しい目で教科書や教材、カリキュラムを舐めるようにチェックしてくるといった感じ。はつみの感覚でいう「グローバル化」には程遠い、殆ど政府の監視付きという経営だったがそれなりにうまく回していけた。
 しかし新政府そのものとは次第に距離が生じる様になる。小松が亡くなったあとは保守派(女性進出否定派であり、近付きすぎた英国とも一定の距離を取りたがっていた)の大久保や岩倉などの影響でしれっと外国官の肩書きはなくなる。時代が開けた事によってはつみの能力や異質さもいい意味で平均的なものへと馴染んでいくのと、やはり日本ではまだ女性の社会進出に対する頑なさが大半を占めていたため。実に先進的でサトウなども唸る程の手腕と世界観を持ち合わせていた小松亡きあとは、その辺の影響が大きく出始める様になる。

 陸奥なんかは『新政府の一味は今になってもまだ身分や出自派閥に固執している。』と新聞に声明を出して政府にケンカを売ったり、はつみに関しては『政府は才ある人間を体裁の為だけに外へ追いやっている。その才に多大な借りが余りある程世話になった連中も多くいるのに、恩を妬み嫉みという仇で返している』云々と、はつみの待遇への不満をはつみに愚痴ってくる(笑)
 文久元年知り合いで「借り」のある伊藤とかはいまだにお万里を狙いつつ(笑)、木戸と一緒にちょくちょくはつみを訪ねて話を聞きにきてくれたりする感じ。
 (木戸は史実通り幾松と結婚するけど、伊藤が文久3年に幾松の相手を脅した時みたいにまた一枚噛んでる…というのをIF要素サブルートで出してみようかなという妄想はある。でも木戸夫婦はもはや恋愛結婚とも言える程の鴛鴦夫婦だからなぁ…あくまで個人的な感触なんだけど、現代の夫婦の雰囲気に近いと言うか…。妾とか権妻関係でも「3年もあれば風俗関係は改善できる」みたいな事言い切ったってのを見かけて流石だなぁと思ったし、幕末本編ではそことの葛藤(二股なんてしたくはないけど止められない想い的な)を彼の物語として押し出してたけど、明治では押し切れない程の松子LOVE(私が)という、木戸ルートの悩みw)
(ちなみに伊藤は高杉からの遺言があるのと個人的にはつみの学才を認めて、あとついでにちょっと好いてるので(笑)、極力はつみの力になる事を前提としてくれているという設定。文久元年に出会った時から。井上も伊藤並にはつみと関りはあったし高杉からの事も心に留めている…だからこそ中立。伊藤程寄り添おうとはしない、という感じ。他にもすでに死した高杉や武市、そして小松の影響は、明治に入ってもはつみを支えてくれている😢)

 こんな感じなので、明治3年にはつみが外国官を辞める流れとなるのと同時に寅之進も外国官を辞退する。そしてはつみの事業を手伝いつつ日記を精査して伝記の下地を作り、その後はつみの伝記を作るべく全国取材の旅へ。
(寅之進はサトウでいう所の野口富蔵と同じ様な立ち位置。当時にしては『外交能力が高い』と評価をされつつも、その立ち位置や会津出身であるという事もあってか政府からは重宝されなかった。野口もサトウの世話を受け英国の大学に2年も通ったけど、帰国後は井上の庇護を受けつつ兵庫判事などになったりしつつも、上記の理由から華々しく出世する事はなかった。明治憲法に影響を及ぼす様な某書籍の翻訳なども行ってる凄い人。若くして亡くなり、その家族に対しサトウは生涯経済支援を行い続けた。)

 はつみは横濱で英会話塾(カリキュラムはほとんど幼稚園)を営みつつ、時折政府公認の英語教師、西洋マナーの講師として教鞭をふるう場、社交パーティー等華やかな場での婦人通訳として呼ばれたりする。

 ゆくゆくは大学を創設しようとしたりするんだけど、明治半ば以降の奮闘になりそうなのでまだあまり詰めていない。ただ幕末期よりもかなりハードルあがって調べものも大変だろうなという覚悟だけある😅時代が世界に追いついているから、はつみのチートも明治半ばあたりが限度という所だけど、幕末期に積み重ねた努力と繋がった人たちとの絆が彼女を支えている。


天草櫻清大学。桜清丸とルシからなぞらえた。
(現代にてあまおう大学=いちご大学と言われる様にw)

 はつみ塾の頃から、白い隼ルシは道標・飛翔、そして変化をもたらすもの(世界への展望)として、はつみの教育思念の象徴となっていた。
 ちなみにはつみ塾の敷地には、明治初期の頃から小さな神社が建立されている。総司からもらった鳥笛とルシを奉った桜清神社。ルシへの想いと、子供好きな沖田に見守っていてほしい気持ちも兼ねて。


 結構現代風なグローバル系な思想を掲げた教育概念なので、流石にまずいよ庇いきれないよあんたって伊藤あたりから言われつつ政府認可の壁にぶちあたり、板垣や陸奥、五代など(顔見知りさん達)はええやんって言ってくれてる感じ(基本的に昔からの知り合いが多い。)。
 木戸は明治5年の学制絡みの段階で開設されているはつみの会話塾から幼稚園、ゆくゆくは大学といった教育施設の構造を聞いて、いずれは日本もそうなっていくだろう(はつみの思想は外国に肩入れしすぎだけど)ってな感じで同意してくれてはいるのだけど、はつみが本格的に大学を建てたい!と思うよりもかなり早くに亡くなってしまう…。木戸は東京へ移住した松子と一緒にはつみ塾にきて外国人の子供相手に書道を教えてくれる事もあり、はつみは松子に西洋マナーや英語を教える事もあるといった関係。明治5年くらいまでははつみの恋愛事情がヤバいカオス状態なので、木戸にはその相談もするかなぁ…IFのサブルートをぶッ込むなら、相談している内にかつて悩んだ二股の様な自分の想いがよみがえってしまって悩む木戸…というのを描きたいと思うけど(以下同文)



 いずれにしても明治5年までの妄想しか詰めていないので(あとは初桜月伝の周りとオリキャラ村田経臣の西南戦争編で明治10年、これまたオリキャラの以蔵の息子が自由党板垣総裁の秘書になるっていうくらいまでか…極めて限定的な妄想しか出来てないw)、この大学設営への踏み込みがいつ頃に至るのかはまだ決めていないけど(笑)

こんな感じで明治のはつみは幕末期に比べて尻すぼみ感があり、その為に現代のある時期までは埋もれた人になっていったという流れ。
 冒頭にも述べた通り、現代になってSDGsが声高に叫ばれる様になり、日本にもなんかそういう先駆者的な女性がいたりしないか?という動きが活発になった所で、なんか幕末の土佐に外交通訳官として仕事した公文書残ってる女性がいるよね?あの、龍馬の海援隊がらみで有名なイカルス号事件の『日英合意書(歴史IFです。かぐやの君本編でははつみと寅之進の介入によってイカルス号事件が解決している)』……みたいな話になり。その気運に乗じて今も続く料亭白蓮(現代ではホテル)からタイムトラベラーかも知れない遺物出て来て、しかもグローバル系大学として明治後期から続く『あまおう大学』の創始者だった!みたいな。
 でもあまおう大学の生徒とかは桜川はつみの事は知ってるんだよね。エントランスにめっちゃでかくて美人な洋装肖像画(チャールズ・ワーグマンの力作w)が飾ってあって、もちろんはつみがモデルとなった『抑圧された女神』が掲載されて当時英国でも話題となった『ジャパンパンチ』に関する資料も揃っている。ベアト撮影の写真も、英会話塾・幼稚園時代のものから沢山残ってる。(幕末から交流していた人達や、勝海舟、徳川慶喜、サトウやアレク、チャールズ達も沢山移り込んでいるw)(はつみは文久3年の順動丸神戸湾視察の際に徳川家茂に会っており、家茂が和宮に『男装した娘がいたんだ』という話をしているという逸話妄想ありw慶喜がはつみの名前を聞いた事があるのは、この家茂の逸話と、小松、サトウ、パリ万博で昭武に同行したアレク、何より勝海舟 などの交流線から。)
兼ねてより在学生から『美魔女すぎる我が大学創始者』とかって出回ってたとか面白いwでも白蓮から遺物として大学のIDカード出て来たってなったら騒然とするだろうなぁと妄想すると、たのしいw
やっぱりトリップネタは楽しいwww




natsukaze777